Hermesを触っていて、一番おもしろいと思ったのは「ただのAIチャットじゃない」ところでした。
Discordから呼べる。ファイルを読める。cronで動かせる。スキルや記憶も残せる。
しかもVPSに置いておけば、自宅のPCだけに縛られません。外出先のスマホからでも、別のPCからでも、同じHermesに投げられます。
これ、ちゃんと育てたら自分用のAI受付になるんちゃうかな。
朝になったらAIニュースを拾って、Discordに届ける。気になったニュースがあれば、ブログのネタ候補まで出す。記事にできそうなら、過去のテンプレやメモを読んで下書きまで進める。
そういう使い方をしたくて、Claude Code、OpenRouter、Codexをいろいろ触っていました。
いまの結論は、Hermesを受付にして、Codexを頭脳兼実行役にする形です。最初からそこに決めていたわけではなく、何度か遠回りしました。
この記事の結論
- Hermesは、Discordから呼べる自分用AI受付として使いやすい
- memory、skill、cronまで使うなら、単発チャットより「育てる運用」に向いている
- 自分の用途では、OpenRouterで安いモデルを探すより、ConoHa VPS上のHermesとCodexに寄せる方が手戻りが少なかった
最初に惹かれたのは、Hermesが「育てられる受付」だったこと
Hermesのいいところは、毎回ゼロから説明しなくてよさそうなところです。
- Discordから指示できる
- PCでもスマホでも同じ入口を使える
- VPS上で動かせば、手元PCを開きっぱなしにしなくていい
- memoryに好みや前提を残せる
- skillに手順を残して、次回の作業に使える
- cronで毎朝のニュース収集みたいな定期作業も任せられる
普通のチャットAIだと、どうしても「その場の会話」で終わりがちです。
欲しいのは、毎回きれいな回答をくれる相手というより、前に決めた方針や手順を覚えていて、次の作業につなげてくれる受付です。
AIニュースを毎朝見に行くのではなく、Hermesに届けてもらう。記事ネタを思いついたら、過去の方針やテンプレを見ながら進めてもらう。開発や調査でも、途中のメモや作業ファイルを残しておく。
ここまでできるなら、自分用の作業受付として育てる価値がありそうだと思いました。
Claude Codeでも作業はできる。でも往復が増えてきた
最初からClaude Codeがダメだったわけではありません。
細かい作業単位で見ると、Claude Codeだけでもかなりできます。記事の構成を作る、ファイルを読む、下書きを直す、レビューする。そういう作業は普通に強いです。
ただ、最近は何度も説明したり、やり取りを往復したりする場面が増えてきた感覚がありました。
毎回「このブログではこう書く」「このテンプレを見て」「この方針は前に決めた」と説明する。作業自体はできるけど、その前後のやり取りが少し重い。
そこをHermesのmemoryやskillで減らせるなら、かなり楽になるかもしれないと思いました。
Claude Codeを捨てたいというより、AIに頼む入口をHermesに寄せたかった。ブログだけではなく、開発、調査、メモ整理、定期実行も同じ入口から投げられるようにしたかったんです。
OpenRouterを見たのは、Hermes側の従量課金を抑えたかったから
次に見たのがOpenRouterでした。
Claude Codeを使う作業とは別に、Hermesの頭脳として動くモデルが必要になります。そこを普通にClaude系APIで回すと、Claude Codeの月額とは別に従量課金が走ります。
それなら、OpenRouter経由で安いモデルを使えないか。Hermes側では安いモデルに判断させて、必要な処理や重い作業はClaude Codeに任せる形にできないか。
最初はそんな構成を考えていました。
ただ、実際にやってみると、ここが思ったより難しかったです。
- Hermes側のモデルが、Claude Codeへ投げる判断をうまくできない
- Claude Codeの結果を受け取っても、その後の扱いが安定しない
- tool useまわりで、できること・できないことが分かれる
- rate limitやcredit残量を気にする場面が増える
- 結局、どこで詰まったのかを人間が見に行くことになる
安いモデルを使いたいだけなのに、判断役と実行役のつなぎ込みで手間が増えていく。
んん、これはちょっと違うかもな。
そう感じる場面が増えました。
Codexは、Hermesの頭脳にも実行役にもできた
そのあと調べていく中で、CodexをHermesの頭脳として使えることが分かりました。
ここがかなり大きかったです。
追加の従量課金モデルをOpenRouterで探し続けるより、サブスク内で使えるCodexをHermes側に寄せる。しかもCodexなら、頭脳として判断するだけでなく、実際のファイル操作や記事作成の実務にも使えます。
もちろん迷いはありました。
Claude Code側には、これまで作ってきたエージェントやテンプレがあります。planner、writer、reviewerみたいな役割も作っていました。そこを捨てるのは少しもったいない。
でも、Hermesのmemory、skill、cron、Discord受付はやっぱり魅力的でした。複数の端末から触れることも含めて、自分の作業全体にはこっちの方が合いそうだった。
なので、Claude Codeで作ってきた手順やテンプレは作業フォルダ側に残しつつ、実験的にCodex × Hermesへ寄せることにしました。
いまの構成:ConoHa VPS上のHermesに、Discordから投げる
いまは、ざっくりこういう構成で動かしています。
| 役割 | 使っているもの | 理由 |
|---|---|---|
| 入口 | Discord | PCでもスマホでも投げやすい |
| 受付・記憶 | Hermes | memory、skill、cronを使える |
| 置き場所 | ConoHa VPS | 手元PCを開きっぱなしにせず、外から同じ環境にアクセスできる |
| 頭脳・実行役 | Codex | Hermesの判断と、記事作成・ファイル操作の実務をまとめて任せやすい |
| 作業資産 | プロジェクトフォルダ | テンプレ、下書き、調査メモ、スクリプトを残せる |
ローカルPCでも試せます。最初の検証ならそれで十分です。
ただ、自分はHermesを毎朝動かしたり、外出先からDiscordで呼んだりしたかったので、VPSに置く方が合っていました。
いまHermes自体はConoHa VPS上で動かしています。AIニュース便、記事下書き、開発まわりの確認、定期実行も、まずはその上で小さく試しています。
VPSが必須という話ではありません。ただ、ローカルPCをつけっぱなしにしたくない人や、スマホ・別PCから同じAI受付を触りたい人には、VPSはかなり相性がいいと思います。
もし同じように、手元PCをつけっぱなしにせずAI受付を置きたいなら、VPSを一つ持っておくと試しやすいです。自分は ConoHa VPS 上でHermesを動かしています。
OpenRouterの安いモデルは、いまは使っていない
ここは正直に書いておきます。
いまの自分の運用では、OpenRouterの安いモデルを軽作業用に使い分ける、という形にはしていません。
要約も、記事の構成も、ファイル確認も、基本的にはCodex × Hermes側に寄せています。
安いモデルを否定したいわけではありません。短い分類や単発の要約なら、使える場面はあると思います。
ただ、自分がやりたいのは「毎朝動く」「前提を覚える」「下書きや調査まで進める」「作業ファイルを残す」ことでした。そこまで含めると、いまはCodexにまとめた方が手戻りが少ないです。
コスパの正体は、モデル料金より「説明し直さなくていいこと」だった
今回いちばん大きかったのは、料金表だけでは見えないコストです。
1回の返答が安くても、毎回説明し直して、毎回ログを見て、毎回「これはどこまで進んだんやっけ」と確認するなら、結局しんどいです。
逆に、少し高く見えても、前提を残せて、作業が続いて、ファイルやテンプレが作業フォルダに残るなら、全体ではそっちの方が安いことがあります。
| 見ていたもの | 最初に期待したこと | 実際に感じたこと |
|---|---|---|
| Claude Code | 既存の100ドル契約とエージェント資産を活かす | 作業単位では強いが、受付・記憶・定期実行まで含めると往復が増えた |
| OpenRouter | Hermes側の頭脳モデルを安く動かす | 判断役と実行役のつなぎ込みで手戻りが出た |
| Codex × Hermes | Hermesの頭脳と実行役をまとめる | 記事作成、ファイル操作、記憶・skill運用を一つの流れにしやすい |
| ConoHa VPS | 手元PCなしで常時動かす | 外出先からも同じHermesに投げられるのが便利 |
自分の場合、Codex × Hermesは「一番安いモデルを見つけた」という話ではありません。
説明し直す回数を減らして、AIに頼む入口をひとつにして、記事・開発・調査の作業資産を残しやすくする。そのための選択でした。
まとめ:Hermesを育てるなら、入口と置き場所まで決めた方がよかった
最初は、Claude Codeの契約を活かしながらHermesを動かせないかと考えていました。
そのあと、Hermes側の従量課金を抑えるためにOpenRouterも見ました。
でも、実際にやりたかったのは、安いモデル探しではありませんでした。
- Discordから投げられる受付を作る
- memoryやskillで前提を残す
- AIニュース、記事下書き、開発まわりの確認を同じ入口から進める
- ファイルやテンプレを作業フォルダに残す
- PCでもスマホでも、同じHermesにアクセスできるようにする
そこまで含めると、いまはConoHa VPS上のHermesにDiscordから投げて、Codexに頭脳と実行役を任せる形が一番しっくりきています。
最初からCodex × Hermesにしておけばよかったです。笑