価格改定の通知を受けて新旧の単価表を比べるなら、行番号ではなく同じ品番の単価を比べます。並び順が変わっただけの行を変更扱いにせず、片側にしかない品番も「廃番・新商品」と即断せずに確認できます。
比較する前に、単価の前提を揃える
新旧ファイルの対象日、通貨、税抜・税込、単位、取引先の範囲を確認します。たとえば片方が「1個あたり」、もう片方が「1箱あたり」なら、その差を単純な値上げとして扱えません。今回の練習用ファイルは、どちらも同じ単位・条件の架空データです。
| 品番 | 旧単価 | 新単価 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| P-01 | 120 | 135 | 同じ品番の単価が変わった |
| P-02 | 80 | 80 | 並びが変わっても単価は同じ |
| P-03 | 50 | 新一覧になし | 抽出漏れか対象外かを元資料で調べる |
| P-04 | 旧一覧になし | 200 | 新規扱いの前に対象期間を調べる |
練習用の新旧CSVを比較する
旧単価表CSVと新単価表CSVを保存します。ツールでは左に旧、右に新を入れ、見出しを確認してから、品番をキー列、単価を比較列として指定します。2ファイルとも品番は1列目、単価は3列目です。
結果では P-01 が差異、P-02 が一致、P-03 が左のみ、P-04 が右のみになります。期待結果一覧と見比べ、元の行番号と品番を開いて確かめます。ツールが示すのは文字列としての一致・不一致です。新旧差額や改定率は計算しません。
CSV突合・差異確認
品番をキー、単価を比較列にして、差異と片側だけの行を確認します。
「100」と「100.0」は、単価が変わったという意味?
同じ品番で差異が出ても、すぐに値上げ・値下げとは決められません。CSV突合は単価の文字をそのまま比べるため、数字の表し方が違う行も差異になります。
次は文字の違いを確認するための架空例です。左右で通貨・税区分・単位・対象期間を揃えたうえで、元資料へ戻って確認する箇所を考えます。
| 品番 | 旧CSVの単価 | 新CSVの単価 | ツールの判定 | 元資料で確認すること |
|---|---|---|---|---|
| F-01 | 100 | 100.0 | 差異 | 小数の表示方法だけが違うのか |
| F-02 | 1,000 | 1000 | 差異 | カンマが桁区切りで、同じ金額を示すのか |
| F-03 | 空欄 | 0 | 差異 | 空欄が未登録・未確定などのどの状態を示すのか |
| F-04 | 100 | 100 | 一致 | 比較した列と対象期間が適切か |
| F-05 | 120 | 135 | 差異 | 同じ条件の単価改定が元の通知にも記載されているか |
表記確認用の旧CSVと新CSVを使い、左に旧、右に新を入れます。この追加例は2列です。品番を1列目のキー、単価を2列目の比較列に指定すると、一致1行・差異4行になり、左右だけの行と判定不能はありません。期待結果一覧で品番ごとに確かめてください。
F-02の旧CSVでは、カンマを含む単価を "1,000" と二重引用符で囲んでいます。桁区切りのカンマをCSVの列区切りとして扱うと列数が変わるため、CSVを手で書く際にも区別が必要です。
空欄は元の資料で意味を確認するまでゼロに置き換えません。表記を揃える必要がある場合も、勤務先のルールを確認し、原本を残して別のコピーに揃えた値と変更理由を記録します。ツールはカンマ削除、小数の統一、新旧差額や改定率の計算を行いません。
この例の確認対象は、ブラウザ上の文字列比較と出力した元値です。ExcelでCSVを開き直した場合の表示や、取引先のシステムへの取り込みは別途確認してください。
差額や改定率は、条件を確認してから計算する
差異のある行を見つけたあと、元資料で価格改定か表記の違いかを確かめます。Excelなどで差額や改定率を計算するのは、その次の段階です。通貨・税区分・単位が同じで、比較する単価と適用開始日が元の通知で確認できた行を計算対象にしてください。
差額は「新単価 − 旧単価」、改定率は「差額 ÷ 旧単価 × 100」で求めます。F-05の旧単価120・新単価135を同じ条件の数値として計算するなら、差額は15、改定率は12.5%です。この数値計算はCSV比較ツールの判定とは別です。
旧単価が0の場合、通常の式では改定率を求められません。旧単価・新単価のどちらかが未記入の場合も、0で補って率を確定せず、担当者へ元の価格と空欄の意味を確認してください。税抜と税込、1個と1箱などの条件が違う行も、そのまま値上げ率として扱いません。
結果を更新に使う前に
取引先に反映する単価を決める際は、適用開始日、見積済み案件への扱い、例外価格を元の通知で確認します。「左のみ」は削除・廃番の確定ではありません。比較結果を保存しても元のCSVは書き換わらないので、修正が必要なら元システムで行い、改めて照合します。
品番が倉庫や規格ごとに複数行ある場合は重複キーの確認手順を先に読み、複合キーを選んでください。列名や順序が違うときは、その対応も確認します。価格の承認・適用や税務判断はこの記事の対象外です。
仕入先の単価表と社内一覧で品番の付け方が違う場合は、仕入先品番と自社品番の対応表を確認する手順へ進みます。単価を比較する前に、対応先が1つに決まる品番と、未登録・重複のため確認が必要な品番を分けてください。
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